中古住宅の状態

床下で・・・

土台が無い!!!柱が浮いている!?

浴室より水が浸入・・・
土台が腐朽・・・

あったはずの土台が・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無い・・・。

柱はぶら下がり、いつ下ってもおかしくない。

この上の部屋から見ても床下は見えず、
まさか床下がこんな状態とはわかりません。

 

結構多いのがこれなんです・・・

柱の下部(柱脚)が腐って形をなしていません。

浴室廻りの土台が腐朽しボロボロです・・・

土台が腐ると、それに乗っている柱は?
・・・沈みます。柱も腐ります。

足元の腐った柱は?
・・・倒れます。

建物倒壊の引き金となってしまう事にもなります。

交換が必須です。

 

白アリが・・・   

雨漏りや地面の湿気で木材が白ありの餌食に・・・

施工不良や老朽化~雨漏り~白アリ発生

土台や柱の一部形が無い建物も多々あります。
構造材がこうなっては地震には耐えられません。

この柱は通し柱です。
雨漏りで湿った〝美味しい柱〟を目当てに、
白アリが2階まで上がって来たのです。
廻りの木材がなかったら、柱は手でも簡単に折れてしまうでしょう。
1階から2階を繋ぐ大切な柱が・・・
交換・増設等の検討が必要です。

憎き白アリ!!

しっかりと施工・駆除・交換をすることが大切です。

耐震診断では建物の構造耐力のチェック、金物の有無等・・・
建物の構造ばかりでなく、構造材の腐朽・雨漏りの有無・白あり害の有無・老朽化の度合いや被害の程度等、部材1つ1つもくまなくチェック致しますので、白アリやアリ道を発見し、早急に対処することが可能です。

それとも、その存在すら知らないままで住みますか?

 

小屋裏・屋根裏 ・・・

築20年・30年の古いお家だから、これって当たり前?

雨漏りや湿気(通気・換気の不良)

 

施工不良・施工ミス

羽子板ボルトの金物の取付け忘れ

羽子板ボルトの本来の施工

釘だけで止めてある火打材
(とりあえず付いている…無いのと一緒です。)

現在は当然のように施工する小屋裏の断熱材が無い
(当時では普通ですが、2階の住環境は良好とはいえません。)

 

大切な住まいの健康を害する要素がいっぱい隠されています。
診断して害は早期に取り除きたいものです。

 

余談ですが・・・

床下に残されていた廃材です・・・

 

同業者として恥ずかしい・・・・・悲しいですね。
こんなモラルの無い業者がいるから、大手住宅会社に信頼が集まってしまうのかも?
でも右の写真は大手ハウスメーカーの物件でした。

ご覧頂いたのは、弊社で耐震診断・耐震補強をさせて頂いた建物の普段は見えない所の状態です。

もちろん築30年でも、しっかりと施工され維持・管理された建物は少しの耐震補強(構造補強)で新耐震基準に適合することもありますが、築30年以上の多くの建物は地盤沈下や雨漏り・白蟻害・施工不良・構造無視の増改築などで耐震診断にて〝倒壊する可能性が高い〟となってしまいます。

節約してコツコツ貯めて・・・何十年ものローンを組んで・・・夢見ながら購入した幸せを育むはずの愛おしい我が家が大地震で凶器と化してしまう可能性があるのです。

そんな大きなリスクや不安は、耐震診断(建物の健康診断)を受けて購入前に解消しておきたいものです。

構造上重要な部位の木部の腐食や構造上の欠陥・不具合を見ても らい、その原因も含めて売主さんに補修してもらうか、その相当額を値引きしてもらう等の相談をしてみてはいかがでしょうか。

もし売主さんの都合や諸事情で事前に診断させて頂く事ができない場合、引渡し後診断を受けて確認し、補修費用を売主さんに請求するこ事もできますが、これは瑕疵担保責任が売買契約書の規定において適用される場合ですので注意が必要です。

中古住宅の取引では現状有姿の引渡しになり、瑕疵担保期間も2ヶ月程度とする契約が通常です。
古い物件などでは〝瑕疵担保責任を負わない〟とする特約が設けられる場合もあるからです。

また、耐震診断を契約・引渡し前に受けるか、後にするかは住宅ローン減税との兼ね合いもありますので検討が必要です。

いづれにしても 『知らぬが仏』 と割り切ってしまう話ではありません。
他人事でもないのです。
購入する建物の中身を知る事はとても重要です。
これから家族の幸せを育む我が家です・・・慎重に・・・慎重に・・・

中古住宅購入時は耐震診断・建物診断・構造・老朽化・補強工事など、建物についての不安や疑問がいっぱいです。

一人で悩まず、お気軽にご相談ください!
きっとお役に立てるはずです!

 

 

中古住宅の耐震について