ガルとはどんなもの?住宅の耐震について考えましょう!
耐震とは文字通り、地震に耐えることを指します。
地震に対抗するための構造として、耐震構造、制震構造、免震構造がありますが、多くの住宅は耐震構造です。
木造住宅の場合は、この耐震性が弱いのではないかと不安に思われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそのような方に向けて、地震の大きさを表現する単位であるガル、そして木造住宅の耐震性について解説します。
□地震の加速度ガル(gal)について
ガルは、地震の大きさを表現する単位であり、地震の加速度を示します。
地上で物体が自由落下した際の加速度は1ガルです。
日本では1981年に新耐震基準が施行されました。
極めてまれにしか発生しない大きな地震が発生しても、建物が崩壊しない耐震性を満たす基準です。
極めてまれにしか発生しない大地震とは、マグニチュード8以上であり、震度は6強から7の揺れを指します。
ガルで示すと、300から400ガル程度と考えられています。
しかし、その後に発生した災害では、阪神淡路大震災が約900ガル、東日本大震災では最大で2933ガルが計測されました。
一方でガルが大きいほど揺れが激しいですが、建物は地震の継続時間や周期の影響を受けるため、震度や被害の大きさに直結するわけではありません。
□木造住宅の耐震性について
木よりも鉄の方が硬いというイメージから、木造より鉄骨造や鉄筋コンクリート造の住宅は耐震性が優れているとお考えの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、木造はそのしなやかさによって地震の揺れを逃がしやすいという特徴があります。
さらに、揺れの大きさと住宅の重量は比例しているため、同じ大きさの建物であれば木造住宅は揺れが小さいです。
そのため、地震に弱いというわけではありません。
木造住宅の耐震性を高めるためのポイントは、材料よりも工法です。
工法は様々で、建物を揺らすことで力を逃がす在来軸組工法や面で受け止め建物の揺れを抑えるツーバイ工法が推奨されています。
木造住宅であっても構造計算を行って設計することで、地震に強い家を建てられます。
既存の木造住宅であっても耐震改修工事を行うことで地震に負けない耐震性が得られます。
□まとめ
ガルという言葉を初めて耳にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ガルとは、地震の大きさを表現する単位です。
今後、地震について考える際に役立ててみてくださいね。
また、木造住宅の耐震性について解説しました。
木造住宅であっても、耐震性のある工法によって建てることで十分な耐震性を備えることができますよ。
当社では地震に備えて無料耐震診断からリフォームの提案を行っているため、西東京市・小平市・東久留米市周辺にお住まいの方はぜひご相談ください。