地震発生時の地鳴りとはどのようなものなのか解説!

地鳴りとはどのようなものかご存じでしょうか。
地震の前兆であるとも言われていますが、なぜ地鳴りがあると地震が発生するといわれているのでしょうか。
今回は、地鳴りの特徴や地鳴りと地震予知の関係について解説します。

□地鳴りとはどのような音なのか?

地鳴りとは「地震などで地盤が振動して鳴り響く音」とされています。
地震の予兆や前兆といわれていますが、実は地震によって発生するそのものの音なのです。
地鳴りは地震の際に発生する音であるため、地震の発生前ではなく地震の発生と同時に起こる音だと考えられます。
そして、地震の前兆だといわれるようになったことには、振動の時間差が影響しています。

地震の揺れにはいくつかの波があり、それぞれの速さは異なります。
P波、S波、T波の順番で波が来ますが、地上へはP波が来てからS波が続きます。
その際、P波は横揺れ、S波は縦揺れです。
そして、この2つが地表に到達するまでに時差が生まれます。

P波は揺れが細かいため、その段階で地震だと分からないことも多いです。
そこで、P波の振動が音として漏れることがあり、その漏れが地鳴りの正体なのです。
また、私たちが地震だと認識する大きな揺れは、S波がきた段階です。
しかし、P波の段階で地震は発生しているため、そのような意味でP波によって聞こえた地鳴りが地震の予兆や前兆と考えても良いのかもしれませんね。

また、似ている言葉で「地響き」もあります。
地響きとは、重いものが落ちたり動いたりした時の振動や音が、地面を伝わり響くことです。

□地鳴りが聞こえたら地震を予知できる?

先ほども述べたように、地鳴りが聞こえても地震の発生を予知できません。
気象庁によると、現在は角度の高い地震の予測は難しいとされています。

いつどこで発生するかという予測が難しいため、防災科学研究所などによって発表される地震予知も「○○年以内に○○で震度○○以上の地震が発生する可能性が○○パーセント」というような形式がとられています。
このような形式のニュースはたまに見かけるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

□まとめ

地鳴りとは、「地震などで地盤が振動して鳴り響く音」です。
地震の発生と伴って発生するため、地鳴りによって地震の発生を予測することは難しいです。
しかし、振動の時差によってP波の発生時に地鳴りが起こると、前兆だと考えられることもあるでしょう。

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