耐震リフォームで構造上の弱点である窓を強化する方法!!
あなたは家に構造上地震に弱い場所があるのはご存知ですか。
それはいつも普通に利用している窓です。
窓は壁に大穴を開けて取り付けているわけですから、当然強度も下がります。
では、どのように強度を上げれば良いのでしょうか。
今回は弱点の窓を耐震リフォームで強化する方法を解説します。
□窓が構造的に弱い理由を詳しく解説
冒頭の部分で少し説明しましたが、もう少し詳しく解説します。
一般的な住宅では、家の重さを支えている部分は柱です。
そのため、壁は柱に挟まれているだけで壁に力はかかっていないと思われがちです。
しかし、壁にもきちんと役割があり、柱の間に挟まれることで地震の時に横に揺れないようにするための役割があります。
このように、壁には横方向からの力に耐えて、家の骨格の接合部が揺れによって破断しないようになっています。(耐震でいう「耐力壁」とはこの壁に筋交いを入れたり、合板などを張って補強した壁を指します)
では、窓がある場合はどうなるでしょう。
窓のために壁の穴があると壁がない部分の強度が低下し、耐震性に悪影響がでます。
そのため、窓が多く大きい建築物は窓を減らして、小さくすることで耐久性を高められるでしょう。
□窓を補強するために必要な工事
弱点である窓を補強するには2つのアプローチから選ぶことになるでしょう。
1つ目が窓自体を小さくすることです。
2つ目が窓に補強フレームを設置することです。
1つ目の窓を小さくする方法はもともとの窓より小さい窓を埋めるので、隙間が空きます。
その隙間をパネルや壁で埋めることにより、耐震性が上がります。
しかし、この方法は既存のサッシを撤去するために周囲の内外壁も撤去・復旧する費用が掛かるため、無窓の壁補強よりコスト高となります。
また、余程大きな窓幅でないと、窓を小さくして耐力壁(両側に柱が必要)を造ることは費用対効果の面でマイナスになってしまうので注意しましょう。
2つ目の補強フレームを利用する方法は、窓の外側に強化フレームを設置するだけです。
これを利用することで、窓の大きさを変えずに済むので、先ほどのようなデメリットは生まれません。
また、外壁を取り壊す必要もなく、内部からの工事も必要ないので、工期が短く済みます。
しかし、このフレームの値段が高額になり、窓を小さくする工事よりも費用が掛かります。
□まとめ
今回は弱点の窓を耐震リフォームで強化する方法を解説しました。
窓が弱点と言っても窓を無くすのは快適性を損なったりデメリットも大きく、またそこを補強するとなれば建物内外からの工事が必要となり費用対効果の点で良いとは言えません。
もともと窓のない壁を優先して強化するのが現実的でしょう。
通常、耐震診断は費用が掛かりますが、当社は無料耐震診断を行っております。
そのため、マイホームが地震に耐えられるか心配な方は、お気軽にご相談ください。