耐震診断の結果の見方とは?耐震の専門家が解説します
耐震診断を受けたものの、結果の見方が分からずに困っている方はいらっしゃいませんか。
診断を受けても、結果を理解できないと意味がありませんよね。
この記事では、耐震診断の結果の見方と内容についてご紹介します。
お役立てください。
□耐震診断の結果の見方とは
ここでは、耐震診断の結果を見る際のチェックポイントをご紹介します。
チェックポイントは、総合評価の数値です。
総合評価の数値は、上部構造評点の中の最小値を指します。
上部構造とは、壁や柱をはじめとした住居の構造物を指す言葉で、上部構造評点とは必要耐力に対する現状の耐力の割合を指す言葉です。
また、必要耐力とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な耐力を数値化したものです。
総合評価を算出する際に上部構造評点の中の最小値を取り上げるのは、最悪のケースを想定して最も弱い部分で判定するためです。
この判定は4段階あります。
上部構造の評点が1.5以上の場合は「倒壊しない」と判定されます。
次いで、1.0~1.5未満では「一応倒壊しない」、0.7~1.0未満では「倒壊する可能性がある」と判定されます。
最後に0.7未満の場合は「倒壊する可能性が高い」と判定されます。
診断結果を見る際は、まず上記のポイントを確認しておきましょう。
□耐震診断の内容とは
ここでは、耐震診断の内容についてご紹介します。
耐震診断には、次の項目がまとめられています。
総合評価、階ごとの平面図、地盤・基礎、劣化度、壁の配置バランス、必要耐力の算出、耐力要素の詳細です。
また、総合評価を算出する際の計算根拠も記載されています。
この総合評価の算出に影響を与えるのが、次の4つの項目です。
1つ目は、壁の量です。
「強い壁がどのくらい入っているか」がチェックされます。
2つ目は、壁の配置バランスです。
「強い壁がバランス良く配置されているか」がチェックされます。
3つ目は、柱と土台・梁の接合です。
「柱と土台や梁がどのように接合されているか」がチェックされます。
4つ目は、劣化状況です。
「腐っていないか、シロアリに食われていないか」がチェックされます。
見方を理解した上で診断結果を読めば、住居の弱点が確認できるでしょう。
□まとめ
耐震診断の結果の見方と内容についてご紹介しました。
耐震診断書の見方が分からない方は、ぜひ参考にしてみてください。
当社では、耐震診断の結果を分かりやすく丁寧にご説明いたします。
また、耐震診断の結果によって、重要性が高くコストがかからない補強を予算に合わせて提案いたします。
地震対策や費用についてお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。